なつかしきあの日、あの時。
心に残る思い出――「昭和」。
兵庫県―芦屋市
明治22年に打出・芦屋・三条・津知の4ヵ村が合併して精道村ができる。51年後の昭和15年、その村は町制を経ず、いきなり市制を敷いて今日の「芦屋市」となった。
本書は、高級住宅地として、そして文教都市として全国的に名を馳せる芦屋市の昭和時代を、700枚近くの写真で振り返る。
大正15年の天皇崩御による昭和改元から市の誕生までに15年を擁したが、この間、つまり「精道村時代」の出来事に、阪神国道(国道2号)開通、仏教会館竣工、警察署竣工、火葬場建設、阪神・阪急バス開通、昭和9年と13年の自然災害などがある。13年の豪雨はとくに甚大な被害を出した。
太平洋戦争では4度の空襲を受けた。市内の半分に近い家屋が燃えて焼け野原となった芦屋だが、昭和26年、芦屋国際文化住宅都市建設法が公布され、独自の町づくりの一歩を踏み出した。市民生活の向上にむけ、文教、福祉、病院、霊園などに積極的に行政が取り組む。この過程を、一枚一枚の写真で辿っていただきたい。
〈監修〉
藤川 祐作(ふじかわゆうさく / 地域史研究家)
〈編集協力〉
川口 辰郎(かわぐちたつろう / 六麓荘町町内会会長)
判 型 A4判、上製本
頁 数 288頁(カラーページ24頁)
発売日 2018年2月22日
本体価格 9,250円+税
ISBN 978-4-908436-16-1
本書の内容について間違いがございました。
謹んでお詫び申し上げます。
訂正箇所につきましてはコチラから確認願います。
■目次■
巻頭カラー 色彩の記憶──カラー写真でたどる郷土の昭和
1 戦前の芦屋に暮らす
フォトコラム 丘陵と山麓の開発
2 戦争と災害を越えて
フォトコラム 芦屋を襲った風水害
3 行政・施設・催事
フォトコラム 国体と皇室の来芦
4 思い出の街角
フォトコラム 小売は世に連れ
フォトコラム 芦屋名産、打出焼
5 鉄路と道路
フォトコラム 芦有自動車道路と奥池の開発
6 浜から山まで
フォトコラム ロックガーデンと高座の滝
7 社寺・行事・暮らし
フォトコラム 仏教会館とキリスト教会
8 家族と住まい
9 懐かしい幼稚園
フォトコラム さようなら精道幼稚園
10 学び舎の記憶
フォトコラム 芦屋学園と六麓荘国際ホテル