なつかしきあの日、あの時。
心に残る思い出――「昭和」。
兵庫県―三田市・篠山市・丹波市
「北摂・丹波」、あるいは「丹有地区」とも称される兵庫県三田市・篠山市・丹波市。
北摂の中心地である三田市は、三田藩の旧城下町と新しく開発されたニュータウンとの調和が象徴的な街である。松平家、青山家と続いた篠山藩の城下町・篠山市は、京街道を通じて都から伝播した伝統文化が残る地域で、日本六古窯のひとつ・丹波焼の窯元がある立杭の郷も擁する。柏原藩の旧城下町・柏原があり、多くの藩、旗本などの分割統治の歴史を持つ丹波市は、多種多様な地域性を持っている。
本書はこの地で「昭和」時代に撮影された写真600点超を収録した、圧巻のボリュームの写真集である。
丹念な取材により未公開写真を多数発掘。郷土を深く知る執筆陣による分かりやすい解説を付け、ページをめくるごとに当地域の「昭和」がよみがえるよう編集した。
懐かしい街並みや商店街、激変した郊外の風景、今はない鉄道駅舎や元気な子どもたちの姿などのほか、
フォトコラムとして「連隊の町・篠山」 「年の瀬の風物詩・誓文払い」「三田を拓く――戦後のニュータウン建設」「追憶・篠山線」「デカンショ祭の賑わい」など、興味深い項目を収録した。
〈執筆〉
芦田 岩男(丹波史懇話会理事)
今井 進(篠山市市民学芸アドバイザー)
西尾 嘉美(元三田市史民俗編執筆委員)
細見 薫(里山工房くもべ広報・フリーライター)
判 型 A4判、上製本
頁 数 280頁(カラーページ16頁)
発売日 2017年6月16日
本体価格 9,250円+税
ISBN 978-4-908436-05-5
■目次■
巻頭カラー 色彩の記憶──カラー写真でたどる郷土の昭和
1 戦前の風景と暮らし
フォトコラム 三田を拓く――農地開拓事業
2 戦時下の郷土
フォトコラム 連隊の町・篠山
3 戦前・戦中の教育
4 懐かしき町並みと商店街
フォトコラム 年の瀬の風物詩・誓文払い
5 変貌した風景
フォトコラム 三田を拓く――戦後のニュータウン建設
6 交通網の整備と変遷
フォトコラム 追憶・篠山線
7 暮らしとなりわいの情景
8 祭礼と民俗行事
フォトコラム デカンショ祭の賑わい
フォトコラム 成松の造り物
9 戦後のできごとを振り返る
10 戦後教育と思い出の学舎
フォトコラム 子どもたちの声が聞こえる