わが故郷はかくも美しく輝いていた-。
明治末期~大正~昭和初期の三重県内各地の原風景を写した写真絵はがき 300 点を掲載。
桑名、四日市、鈴鹿・亀山、津、松阪、伊勢、志摩、伊賀、東紀州など地区別に9章に分け、
識者による詳細な解説を付けました。
絵はがきと同じ風景を撮影した今昔対比で、風景の移り変わりも一目瞭然。心ゆさぶる珠玉の思い出アルバムです。
〈監修〉
西川 洋(にしかわ ひろし 三重大学人文学部教授)
〈執筆者〉
西羽 晃(にしは あきら 桑名市文化財保護審議会会長)
岡野繁松(おかの しげまつ 旧四日市を語る会代表)
小林秀樹(こばやし ひでき 亀山市歴史博物館学芸員)
吉村利男(よしむら としお 三重県史編纂グループ副参事兼副会長)
鈴木剛二(すずき こうじ 松坂市立歴史民俗資料館館長)
石井昭郎(いしい あきお 三重県史資料調査員)
北出楯夫(きたで たてお 地域誌伊賀百筆編集長)
湊 章治(みなと しょうじ 三重県史資料調査員)
判 型 B4判
頁 数 164頁
発売日 2006年12月13日
本体価格 9333円+税
ISBN 978-4-902731-10-X
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■本書のおもな内容■
巻頭口絵
額縁絵はがきの美
彩色写真へのあこがれ
絵はがきに込められたアイディア
絵はがき作家の出現
桑名市・いなべ市・東員町
熱田と桑名を結ぶ東海道の要港、七里の渡し
外堀の石垣が残る桑名城址
桑名市を一望できた愛宕山
待ちわびた伊勢大橋の開通
日本一短い市電が走った旭橋通り
桑名と四日市を繋ぐ町屋橋
猪名部神社へと導く参道橋、大社橋
鮎捕りが行なわれていた員弁川の景観
阿下喜まで開通した北勢鉄道 ほか
コラム 各地に残る多彩な神事・祭礼
四日市市・菰野町
港町として発展し始めた四日市
日本武尊の伝説が残る杖衝坂
別荘地としても栄えた霞ヶ浦
神の松として富田で愛された一本松
赤穂浪士・大石内蔵助が愛した大石
地元民や東海道の旅人を守ってきた諏訪神社
日永天白橋付近の御木曳風景 ほか
コラム 失われた四日市の海水浴場
鈴鹿市・亀山市
釣り人が集う千代崎の港
鼓ヶ浦、きぬがさの松に抱かれた夏の日
堀切川でボート遊びを楽しむ女衆
青年よ、白子港の突堤で何を思う
江戸の趣が残る亀山城址
名勝関観音山の優雅な姿
一休禅師の逸話も残る関地蔵院
峠を行く旅人が無事を祈った片山神社
神戸大橋から六郷川を眺める ほか
コラム 豊かな海山に暮らす人びとの風景
津市
優雅に木船が行く河口
津(偕楽)公園桜の景
新岩田橋の渡り初めの日
明治村に移築された師範学校校舎
今やマリンスポーツ全盛の阿漕浦
香良洲浦松原の景観
布引連峰と榊原温泉の遠景
お七夜の専修寺
戦火に焼かれる前の結城神社
久居藩の総鎮守、野邊野神社
西町にあった津市役所 ほか
コラム 絵はがきが伝える博覧会の歴史
松阪市・多気町・大台町・大紀町
桜がほころぶ旧松阪市役所
蒸気機関車が発車した松阪駅
松阪公園からの眺望
平尾海岸新田より海水浴場を眺める
瀧原宮前の熊野街道の風景
宮川ダムに沈んだ旧大杉
谷村の鎮守
朝田寺の松並木の参道
昭和初期の岡寺さん
丹生のお大師さんの参拝記念絵はがき
蒸気機関車が走る三瀬谷宮川橋梁
荻原橋の竣工 ほか
コラム 表面でわかる絵はがきの変遷
伊勢市・玉城町
参宮客で賑わった山田駅前通り
貴賓室まで備えた神宮鎮座の玄関口、山田駅
三重県で初めて誕生した路面電車
明治維新まで活発な活動をした豊宮崎文庫
偉人たちが宿泊した五二会ホテル
朝熊山へと続く神都線楠部停車場
伊勢を代表する巨刹、金剛證寺
壺焼きの店が軒を連ねた二見浦
民から官へと渡った、田丸城址 ほか
コラム 二十年に一度おこなわれる遷宮の御木曳行事
コラム 現存する二見浦の旅館
鳥羽市・志摩市・南伊勢町
県立の鳥羽商船と参宮線
港の象徴であった縁期松
江戸川乱歩も愛した日和山の眺望
参宮線開通祝賀式
赤崎に佇む待月楼
名画の舞台になった安乗崎灯台
鸚鵡岩から見た伊雑の浦
賢島港に浮かぶ遊覧船風情
和具の町並み
和具浦にたつ三重県立水産学校
白瀧入口を走る乗合自動車
五ヶ所の集落を展望する ほか
コラム 大正期から急増した海女の絵はがき
伊賀市・名張市
建設中の上野城天守閣
3銀行が合併してできた伊賀上野銀行
柘植村の村社、都美恵神社
阿保の名勝、宮ノ淵
上野町駅舎と電動客車
上野の町に初めて電灯を点した巖倉水力発電
農業教育機関の先駆けであった名賀農学校
名張本町通りとお春日はん
家野橋架橋強化工事の光景
赤目の名旅館、対泉閣の昭和初期の姿 ほか
コラム 芭蕉翁の墓と塚
コラム 鍵屋の辻と道標
熊野市・尾鷲市・紀北町・御浜町・紀宝町
景勝地から養殖湖、漁港へと変わった江の浦
津波で壊滅したかつての名倉港
隆盛を極めた繁華街、長島本町
旧二郷村の両郷橋と紀伊長島駅
相賀富士と呼ばれた高丸山より遠望
銚子川で鮎漁に勤しむ川漁師たち
中村山から眺めた尾鷲市街地
七里御浜の北端に広がる木本町市街
尾呂志川に架かる木橋、阿波波橋
熊野八景と称される「鬼ヶ城」「花の窟」「獅子岩」(ミニ解説あり)
コラム 明治以降に観光地として栄えた瀞峡通り