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猿まわしの系図

■猿まわしの系図(著者/飯田道夫 1400円+税)

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【2010年5月15日 京都新聞 松岡正剛「本の大路小路」】
もうひとつの日本社会史の浮上

 きのう読んだ。全国の猿まわしの系譜と転移を追って、鋭く日本の社会文化の隠れた本質を凸凹交えて浮き上がらせた快著だった。なかに京の猿まわしは宮中でもおこなわれていたのだが、演者グループは都派と伏見派に分かれていて、伏見派は決してお土居(洛中)には入れなかったとある。差別があったのだ。

【2010年4月11日 中日新聞 読書欄新刊案内】
 人間の似姿として猿を使う芸は古くからあり、神事や芸能として営まれてきた。中世以降の文献を検証し、猿まわしについてその正体と歴史を探る。柳田國男など先人の研究をはじめ、屏風絵や絵巻に見られる猿芸を紹介し、多様な猿の民族や、猿田彦神などの祭事を調査する。中世以降、芸能民の雑芸と解釈されてきた猿まわしに、従来とは別の光をあて、そのコスモロジーを広げた好著。

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