名古屋情熱時代
■名古屋情熱時代(編集/元名古屋タイムズ編集局スタッフ 定価4,980円)【この商品の詳細を見る】
【2009 年(平成21 年)3 月28日 中日新聞】
昭和20年から30年代の名古屋 貧しくもたくましく
新聞が発行された記憶を語り継ごうと、昨年10月に62年の歴史を閉じ休刊した名古屋タイムズ(名タイ)の元社員らが、創刊以来の写真を報道写真集にまとめ、「名古屋情熱時代」として出版した。昭和20~30年代の「街ダネ」を中心に260枚の写真が収められている。
元社会部デスクの長坂英生さん(51)が、歴史の記録となる資料が散逸するのはしのびないと、会社と交渉し写真ネガなどの所有権を譲り受けた。仲間とともに名古屋タイムズアーカイブス委員会を設立し、4トントラック1杯分にもなる膨大な資料の整理を進めた。東山動物園で戦災を生き延びた象の歓迎を受ける子どもらや店をPRする「サンドイッチマン」など、貧しくもにぎやかな時代の一コマが切り取られている。
報道と書評
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