淡路島今昔写真集
■淡路島今昔写真集(定価11,550円)【2005年11月15日 神戸新聞-ダイジェスト】
大正時代から昭和40年ごろまでの淡路島内の懐かしい風景写真を収録した「淡路島今昔写真集」が、名古屋市の出版社から発刊される。昨年(2004年)の台風23号による水害で多くの家庭でアルバムが水に浸かったことを知った編集者が、「代わりになるものを」と企画。島内の住民グループ「淡路地方史研究会」(武田信一会長=当時)や郷土史家らが写真集めなどに奔走した。
山田恭幹編集長が今年2月、出張帰りに淡路島に立ち寄った際、阪神・淡路大震災も含めた自然災害で大切にしていた写真を失った家庭が多いと聞いて、同研究会に写真集作りを働きかけた。研究会側も「災害を機に資料保存の機運が高まっている」と快諾した。
未発表の写真を集めようと、8月から、同社の女性担当者(29=当時)と研究会メンバーら約10人が、知人のつてを頼りに写真が残っている家を訪ねて回った。すると、100人以上の住民が、アルバムや押し入れに眠っていた写真を提供。1985年に廃止された鳴門海峡の連絡船「阿淡汽船」の連絡所(南あわじ市良)▽大勢のにぎわった生穂本通り(淡路市生穂)▽かつて実施されていたコンテスト「島の女王」のパレード(洲本市)など2,000枚が集まった。
報道と書評
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