なつかしきあの日、あの時。
心に残る思い出──「昭和」。
大阪府──守口・門真・大東・四條畷
北河内地域に属する守口市・門真市・大東市・四條畷市は、古代に整備された京街道(東海道)や東高野街道、清滝街道(行基道)などに加え、当該地域を貫く大河・淀川及び寝屋川の舟運によって発展してきた。明治期に鉄道が開通すると飛躍的な振興を遂げ、さらに昭和初期には、交野電鉄の開通や枚方大橋の完成、京阪国道の開通等、交通網が拡充され、京阪間の要所ともなる。松下電器は門真村に本社を設け、これを皮切りに電機関連産業が伸長、多様な工業が呼び込まれた結果、かつての農地や湿地帯は工業地、あるいは住宅地へと大きく変貌していく。本書には、おもに、その昭和時代に撮影された写真600点超を収録。往時の街並みや商店街、郊外の風景、鉄道をはじめとする交通網、懐かしの学び舎などをテーマごとに紹介している。
また「室戸台風」「門真と松下電器」「守口と三洋電機」「大東水害」「大阪府立四條畷高校」「海洋堂」は、当該地域の眼目としてフォトコラムにまとめた。
初版1,500部の限定出版で、増刷は行わない。表紙画像は、賑わう桜通商店街(昭和40年頃)。
〈監修〉
五月女 賢司/大阪国際大学国際教養学部国際観光学科
〈執筆〉
橋本 孝成/大阪大学適塾記念センター招へい研究員
常松 隆嗣/門真市立歴史資料館学芸員
淺井 達也/元門真市立歴史資料館学芸員
佐々木 拓哉/大東市産業・文化部生涯学習課主査
實盛 良彦/四條畷市教育委員会社会教育部文化財課課長代理兼主任
恵崎 政裕/パナソニックミュージアム学芸員
毛利信二/地域文化誌『まんだ』元編集委員
判 型 A4判、上製本
頁 数 280頁(カラーページ16頁)
発売日 2024年6月27日
本体価格 9,082円+税
ISBN 978-4-911023-03-7
■目次■
巻頭カラー 色彩の記憶 カラー写真でたどる郷土の昭和
1 昭和初めのふるさと逍遥
フォトコラム 室戸台風 哀れ学童の惨死算なし
2 戦前戦時中の教育
3 戦時体制の日々
4 戦後復興を経て活発化する交通
5 駅前と商店街の賑わい
フォトコラム 門真と松下電器
フォトコラム 守口と三洋電機
6 思い出の街角と風景
7 我がまちの出来事
フォトコラム 大東水害 昭和47年7月豪雨
8 戦後の暮らしの記録
9 祭りと民俗行事
10 戦後教育、思い出の学び舎
フォトコラム 大阪府立四條畷高校 われら仰ぐ自主の校風
フォトコラム 戦後の子どもたち
フォトコラム 海洋堂