なつかしきあの日、あの時。
心に残る思い出──「昭和」。
三重県──東紀州
三重県の最南端に位置する東紀州は、複雑に入り組んだ海岸線と険しい山々に囲まれた自然豊かな地域である。それゆえに、かつては「陸の孤島」と呼ばれるほど交通不便の地であったが、昭和時代に険しい矢ノ川峠を越える省営バスの運行開始をはじめ、悲願だった紀勢本線の全通や国道42号の改修がなされ、人の往来も活発になっていった。本書には、東紀州の原風景ともいえる浜辺の人びとの暮らしや、鉄道開通によって賑わいを増した商店街、郷土に伝わる祭りなど、懐かしい写真およそ600枚をテーマごとに分類して収録した。フォトコラムとして、紀和町に広がっていた紀州鉱山の暮らしや、本年(令和2年に)解体が始まった尾鷲三田火力発電所の大煙突などを特集。
初版1,000部限定出版。表紙写真は、熊野市市制施行記念パレードのようす(昭和30年)。
〈監修〉
萩野 虔一(ハギノ ケンイチ)/元三重県議会議長
玉置 保(タマキ タモツ)/元紀北中学校校長
〈執筆〉
中野 朝生(ナカノ アサオ)/紀伊長島ふるさと懇話会会長
太田 豊治(オオタ トヨジ)/元中学校校長
田中 稔昭(タナカ トシアキ)/みえ熊野学研究会運営委員
山中 充(タマナカ ミツル)/元尾鷲中学校校長・元みえ熊野学研究会会員
更屋 好年(サラヤ ヨシトシ)/熊野市歴史民俗資料館館長
三石 学(ミツイシ マナブ)/熊野市文化財専門委員長・みえ熊野学研究会運営委員長
中田 重顕(ナカタ シゲアキ)/みえ熊野学研究会運営委員
判 型 A4判、上製本
頁 数 280頁(カラーページ16頁)
発売日 2020年12月17日
本体価格 9,082円+税
ISBN 978-4-908436-55-0
1,000部限定
■目次■
巻頭カラー 色彩の記憶──カラー写真でたどる郷土の昭和
1 昭和の幕開き
2 戦時下の暮らし
3 戦前・戦中の学校教育
4 戦後の街並み
5 ふるさと点描
フォトコラム 浜辺の風景
フォトコラム 尾鷲港と大煙突
6 陸の孤島と呼ばれても
7 郷土の祭り
8 生業と暮らし
フォトコラム 紀州鉱山で栄えた町
フォトコラム 遊び盛りのころ
9 わが町の出来事
フォトコラム 台風銀座
10 戦後の学校
フォトコラム わが心の母校