なつかしきあの日、あの時。
心に残る思い出──「昭和」。
岡山県──美作地域
和銅6年(713)に美作国として備前国から独立した現在の岡山県北東部(津山市・美作市・真庭市・鏡野町・勝央町・奈義町・美咲町・久米南町・西粟倉村・新庄村)。そこに住む人たちや諸機関に広く取材して集めることができた約3,000点の写真から、美作地域の昭和時代の移り変わりや、人びとの暮らし、祭りなどのようすを記録した貴重な写真約650点を厳選して収録しました。そして、それぞれの写真には、地元の執筆者による解説を付し、六十余年の昭和時代を通して移り変わってきた地域の姿をたどることができる身近な地域の写真アルバムとなるよう努めました。
城下町の姿を色濃く残していた津山の街並みや、牛とともに働いた農作業や牛市、かつて賑わった柵原鉱山など地域の特徴的な産業や、威勢良く壇尻が出動する祭り、地元の人たち手で発掘した月の輪古墳など、特色ある地域のなかで暮らしを営んできた人びとの懐かしい「昭和」を振り返る、写真アルバムの決定版です。
〈監修・執筆〉
中力 昭(元岡山県立博物館館長)
〈編集・執筆委員〉
赤坂健太郎(新修津山市史民俗編執筆者)
大倉寿仁(岡山民俗学会会員)
片田知宏(岡山民俗学会理事)
日下隆春(鏡野町教育委員会生涯学習課)
⻆南勝弘(美咲町文化財保護委員)
為国祐輔(元中学校校長)
橋本惣司(美作市文化財保護委員)
廣瀬 勝(元中学校校長)
山本登志夫(元美咲町職員)
〈執筆委員〉
上高 進
上田繁男
川端真理子
小林康則
田外艶子
田外三補子
玉木陽一
村上宏子
山下 亨
横山睦子
判 型 A4判、上製本
頁 数 280頁(カラーページ16頁)
発売日 2020年12月11日
本体価格 9,082円+税
ISBN 978-4-908436-54-3
2,000部限定
2021年6月29日追記
本書の内容について間違いがございました。
謹んでお詫び申し上げます。
訂正箇所につきましてはコチラから確認願います。
■目次■
巻頭カラー 色彩の記憶──カラー写真でたどる郷土の昭和
1 昭和初めのふるさと逍遙
2 戦前・戦中の学校
3 戦時体制下の人びと
フォトコラム 陸軍日本原演習場から自衛隊駐屯地へ
4 昭和戦後のできごと散見
フォトコラム 柵原鉱山の歴史と人びとの暮らし
5 懐かしい街並みや風景
フォトコラム 美作三湯
6 農山村の生業や仕事
フォトコラム 久世の牛市
フォトコラム 「必要だから紙を漉く」──江戸時代から続く横野和紙──
7 記憶の中の学び舎
フォトコラム 月の輪古墳発掘
8 交通の変遷
9 暮らしのスナップ
フォトコラム 最後の野辺送り
10 伝統の祭りや習俗
フォトコラム 壇尻祭り