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澤田久夫写真集 奥三河物語

■澤田久夫写真集 奥三河物語(監修・執筆/鈴木冨美夫 定価4,800円)
 
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【2008 年(平成20 年)7 月4日 毎日新聞県内版】

奥三河の昭和の暮らし撮影
懐かしい農村の原風景300点 故澤田さんの写真集出版

 設楽町を中心に、奥三河地方の昭和の暮らしを伝える写真集「奥三河物語」が樹林舎(名古屋市天白区)から出版された。奥三河の郷土史家、澤田久夫さん(1905〜85)が地元で撮影した約300点を集めた。
 昭利10〜40年代の里山の民俗を丹念に撮影し、懐かしい日本の農村の原風景の記録になった。▽自然のめぐみ▽くらしの歳時記▽戦争にゆれる村▽ふるさとの風景▽奥三河の心を訪ねて―の5章で構成。のどかな田舎の農村に戦争が与えた影響を写真で表現した貴重な史料も多い。託児所の紙芝居の写真は、若い男性が兵士にとられてしまったため、農村に残った子供たちやお年寄りだけが写っている。このほかには、防空演習や本土決戦に備えた竹やり訓練、金属供出、出征前の家族との記念撮影、遺族への慰安、兵士の墓地の清掃を終えた小学生、葬儀の様子などの写真がある。戦争へ至る経緯などを、わかりやすい文章で説明している。
 澤田さんは教員を退職後、村史や郡史の編さんなどに携わり、町立奥三河郷土館の建設に尽力した。



【2008 年(平成20 年)6 月27日 朝日新聞】

「奥三河物語」刊行
知郷土史家故澤田久夫さん写真集 昭和の庶民生活を記録

 設楽町など奥三河を拠点に活動した郷土史家の澤田久夫さん(1905〜85)が撮影した、昭和の初期から40年代までの写真を集めた「奥三河物語」が、近く刊行される。農繁期に妹の子守をするお兄ちゃん、紙芝居に群がる子どもたちなど、今では見られなくなった庶民の暮らしを伝える約300点。監修を担当した同町の郷土史家、鈴木冨美夫さん(81)は、「澤田さんの実績を広く伝えたい」と話している。
 澤田さんは北設楽郡名倉村(現在の設楽町)の生まれで、教師として働きながら奥三河を中心とした郷土の研究に携わった。戦後間もなく北設楽郡史の編集作業を通して澤田さんと知り合い、澤田さんが創設に奔走した奥三河郷土館の初代館長となった鈴木さんは、「まじめで一徹な人だった」と振り返り、「カメラを持っている人がほとんどいなかった時代に、変わりゆく人々の生活を記録していたのは素晴らしい。ぜひ後世に残したい」と話す。
 9月末までの購入特典として、澤田さんが自分の子供たちのために描いた絵本の復刻版4冊もセット。結核で子供たちと触れ合うことを禁じられた澤田さんが、「猪之沢の歌」などの奥三河の伝説や民話を丁寧に描いている。



【2008 年(平成20 年)5 月31日 中日新聞】

不自由でも自然と一体の暮らし
奥三河戦前、戦中の姿郷土史家記録写真集出版へ設楽の鈴木さん「貴重な資料残す」

 奥三河地方の戦前、戦中の暮らしぷりを記録した旧名倉村(現設楽町)の郷土史家澤田久夫さん(1905〜85年)の写真をまとめた「奥三河物語」が出版される。6月下旬の予定で現在、同郷の郷土史研究家・鈴木富美夫さん(82)が解説を執筆中。「当時のつつましい生活に思いを寄せてほしい」と話している。
 県内各地の「今昔写真集」を手掛けてきた樹林舎(名古屋市)が出版する。数年前、山田恭幹編集長らが澤田さんの息子夫妻を訪ねて民具や写真に触れ、業績を広く伝えようと写真集を企画。鈴木さんに監修を依頼した。奥三河など10以上の市町村史編さんに携わり、奥三河郷土館長も務めた鈴木さん。「貴重な資料を残したい。最後の仕事だと思った」。本はA4判180ページ。数万点の写真から300枚ほどを選んだ。牛馬耕や養蚕、かるた遊び、路傍の石仏。大根や里芋は斜面に横穴を掘って貯蔵した。習俗や信仰を含め、生活全般をつぶさに伝える。
 戦争の影響にも多くの紙面を割いた。組織的な空襲はなかったが、寺の鐘や、油用に松の根を供出。戦没者は村葬で送った。「貧しさと不自由に耐え、自然と一体になった暮らし。今とは全てが違った時代は、そう遠い昔ではありません」



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